蘇生Ⅱ

「蘇生Ⅱ」というドキュメンタリーを、観てきた。
そのドキュメンタリーは
原発事故後、放射線量の高くなった土地で農業をしていくと決めた農家さんを中心に語られる有用微生物群(EM菌)の可能性の話。

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この有用微生物群に関しては、巷では色んな見解があるけれど
とりあえず現在の立場としては
「原子転換や抗酸化作用について有用である」というところで、話していきたい。

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まず観賞後の感想として
近い将来、自然と体感と科学が共に手を取り、
これからの子どもたちに素敵な環境を残せるような未来を作っていけるんじゃないか、
希望を持つことができた。

海に廃棄され続けるプラスチックゴミや
進んでいく砂漠化
年々減っていく生物多様性。

そんな映像や話を目の当たりにした時、
その事象の大きさに無力感を覚えるのは普通のことだと思う。
千里の道も一歩から、とは言うものの
その一歩を踏み出し途方もない道のりを歩くよりも、
それより前の日常の喧騒に右往左往しながら生きることの方が容易く感じてしまうから。

けれどもこの映画を観た後、
たしかに少しも無力感は無かった、とは言えないけれど
それよりも希望の方が大きかったことは覚えている。

もしそれが本当なら。
もしそれで地球の美しさを取り戻せるのなら。

そして
そのことで人々の心に棲みついた得体の知れない"ケガレ"さえも、晴れてゆくとしたならば。

私はそこに見えた光を信じたい
と思った。

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私が土に興味を持ったのは高校三年生の頃。
NHKで、砂漠緑化を研究する鳥取大のプロジェクトについて放送していたのを観たことが大きかった。
当時、芸術学部か、それとも地球環境問題に取り組むような学部に行こうか、
進路を迷っていた私の目に飛び込んできたのは
鳥取砂丘やその他砂漠をフィールドとして、
水分を保持するゲルのようなものを纏わせた木を植林していく映像。

「これだ」

と直感があったのを今でも覚えている。

私は砂漠を緑化したい。

そうして「土」と名のつく研究室のある農学部を狙った。

そして大学時代、農学部に入り、運良く「土」の研究室に入れたのはいいものの、専攻は土壌物理学の研究室。


が、
ひとつ問題があった。


…私は物理学が死ぬ程苦手だった。


そんなわけで
そこで四苦八苦して離れてしまったのは、また別の話。笑

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前の記事にも書いたけれど
最近の個人的ホットワード、循環。

それとまさにリンクした内容の映画だった今回。

○今ここにあるものを使うこと。
○更に今ここにあるものを生かしていける環境作りをすること。

(ちょいネタバレだけど)
そう言った意味で、私の中で"無煙炭化機"を知れたことはかなり大きかった。
処理に困り、行き場の無くしたゴミ達が
次の命の栄養となる。

その可能性は、地球の未来を明るくしていくと思う。

そしてこういったものを生かしていくために
思考の転換が必要であり、
仕組みの転換が必要。
そもそもの社会が消費の構造となっているから、循環型へとシフトするのはまだまだ時間のかかることかもしれない。
けれどそれが家庭、そして地球全体に必要なことなのだと、改めて認識したし
したい、と思っている数々のことへの確信を得た。
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これからひとつずつ、進んで行こうと思う。
まず今回の上映に際して頂いた有用微生物群を
我が家で活用してみるところから。
(また活用したらレポートしようと思う)

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すべてを土に還すことができたなら
農薬も化学肥料も使わずに育てられた野菜が一般化したなら
プラスチックが悪者で終わらず、活用され、しかも海のゴミが無くなっていったのならば
そんな地球を子ども達に残すことができるのならば。

希望を現実として生きるために
日々できることをひとつずつ、一歩ずつやっていこう。
遅すぎることはない、と信じて。
イノチノワ、そしてRe-creationの輪が広がりますように○

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